1994年~1999年 までに生産された車両です。
「F355」の車名は排気量約3,500cc、5バルブのパワーユニットを搭載していることに由来します。
縦置きに搭載されるパワーユニットは 5バルブ化された新開発の 90度 3,495cc V型8気筒DOHC「F129B」型で、
ボッシュ社のモトロニック(前・中期型は M2.7、後期型は M5.2)で制御されており、
最大出力 380PS/8,200rpm、最大トルク 36.7kgf·m/5,800rpm のスペックを持っていました。
ボディタイプは当初、クーペボディの「ベルリネッタ」、デタッチャブルトップ(タルガトップ)の「GTS」の2種類で、
1年後の1995年4月に電動ソフトトップを持ったフルオープンボディの「Spider」が追加されました。
トランスミッションは当初リジッドロッド式の6速MTのみでしたが、1997年にマニエッティ・マレリ社と共同開発した
パドルタイプの2ペダル・セミオートマチックシステム「F1マチック」搭載車が追加されました。
足回りは前後ともダブルウィッシュボーン式で電子制御式の可変ダンパーを装着しており、
「スポーツ」と 「コンフォート」 の2種類のプログラムが選択できました。
パワーアシスト付きのステアリングが標準仕様になっていました(レスオプションも可能だったそうです)。
内装も従来型に比べ改良され、F355 でフェラーリ初採用となったレカロシートもあいまって、
より近代的なドライビングポジションが取れるようになったシートポジションや運転席SRSエアバッグの標準装備化、
前面が本革で覆われたダッシュボードなど、質実ともに向上しました。
アリアガレージファクトリーでは、新旧フェラーリ・新旧ランボルギーニ・
新旧ポルシェなどのスーパーカーやエキゾチックカー等やオールドモデル(ヘリテージカー)の
販売・車検・定期点検・整備・エンジンおよびミッション等オーバーホールを承けたまわっております。