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F40のエンジンストロークセンサー修理

2018.09.05

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皆様こんにちは。工場のハムでございます。ここのところギターネタばかりでしたが、今日は久々に本業ネタいってみます。

F40のエンジンストロークセンサー修理です。

症状は、エンジンの片バンクが失火したような状態です。診断の手順としては、例えばフライホイールに付いているエンジンの回転センサーなど、両バンクで共用しているセンサーは、壊れると全くエンジンが掛からなくなるため原因の候補から除外し、今まで症例が多かったところから点検していきます。

まずはカムの後ろに付いているストロークセンサー。カムの位置を検出するセンサーです。

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ここに付いてます。

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あー。一発ビンゴかも。配線がボロボロです。意外とこのセンサーは役割が多くて、点火だけでなく燃料ポンプの作動にも関係しています。いかにもこれでは調子悪そう。

そこで部品の手配をしようと思ったら、そういえばこれは長らく欠品している物でした。あちこちに電話してみたのですが在庫しているところは無く、うーんこれは参ったな。オーダーして再生産を待っても下手したら年単位で時間かかるしなあ。よし修理してみるかと。

マレリー製、昔のフルトラデスビのピックアップとしても使ってそうな品。というヒントがあるので、他メーカーの部品として入手可能かどうか、後日調べてみようかと。

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本体からの配線出口で断線したので、そこから線を辿ってケースを掘っていきます。

このセンサーは鉄芯にコイルを巻いた構造で、そのコイルと出力線の接続部が出てきました。コイルが断線していないか抵抗値も測っておきます。細い線を相当な回数巻いているようで、大体700~800Ωの値になります。幸いにもコイルは断線していないようなので、配線の交換を行います。

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配線を交換して削った部分をシールしたところ。配線材は家からオーディオに使ってるやつを持ってきました。別に普通のビニール被覆線でも大丈夫なんですが、この辺のオーディオ用を謳う品は、被覆材はポリエチレンやテフロンを使っていて耐久性が高いとか、芯線は非メッキの無酸素銅でハンダが物凄く乗りやすいとか、音質云々の他にもメリットが多いんです。

ちなみに今回は、ここのところ一番の愛用品、モガミの2514という品を使用しました。

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取り付けた後に、ローターとのギャップを調整して完成。

製造から30年も経つと、その車種専用の部品はどんどん欠品が増えていきますね。そんな中、部品が無いからと諦めない方法を、これからも色々と考えていきたいと思います。

 

 

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