2019.03.06
皆様こんにちは工場のハムでございます。
ここのところずっと、206GTと365BBに掛かりっきりになっておりまして。小学校の頃スーパーカーブームの時に、親父から借りたカメラで写真を撮りまくっていた被写体を、現在ではバラしたり組んだりすることが仕事になろうとは。当時の私が知ったら、かなり驚くことでしょう。
さて、色々とシリーズを立ち上げては中途半端になっているのですが、懲りずにまた今回から、その206GTを分解して組み立てるシリーズを新たに立ち上げてみたいと思います。
内容は、206GTのエンジンとミッションを分解して組み立てる様子です。業界に居る年数だけは長くなってしまった私でも、Dino系のエンジンを、いわゆるフルオーバーホールまで分解する機会はなかなかないし、特に206となると今後はもうここまで作業することは無いかもしれないな。という、自分のために残す詳細な作業の記録でもあります。
そしてタイトルは、「206GTをバラそう。」まんまですし、ハネウマナイネンキ伝統?のタイトルでもあります。
今日は、エンジンを降ろしてからエンジン単体に分離するまでです。
エンジンフード、トランクを外し、その後トランクの壁がビス止めされているので、それも外します。そうすると中にボルト止めされたフレームの補強バーが現れるので、これも外しておきます。このスペースが、エンジンを吊って引っ張り出す時の通り道になります。
そして後ろから順番にバラしていきます。マフラー、リアバンクのエキゾーストマニホールド、ドライブシャフト、デスビなどを外してから、次はサイドを攻めていきます。
ボディー開口部の横寸法がキツいので、エンジン全長をなるべく短くするため、ウォーターポンプ、クラッチハウジング、オルタネーターなども外しておきます。
そして吊り上げ。後傾70度位(前側バンクが垂直になる位)で一旦吊ってから、徐々に水平まで戻していくと出しやすい。
降りたエンジン。上に載ったキャブもそうなんですけど、図太いブローバイホースとかも昔のエンジンな感じ。
エンジン前側。エンジンの下にトランスミッションを配置し、横にデフを抱えた独特のレイアウトは、この206GTから始まり328まで受け継がれたのでありました。
エンジン後ろ側。フライホイールは二重になっていて、内側はアルミで外側は多分クロモリ系の材質。お互いは3本のピンだけで結合されているという、何か物凄く凝った構造。だから分解するとエンジン側とクラッチハウジング側に、それぞれ1枚ずつフライホイールが付いてきます。詳しくは組み立ての時に写真付きで解説してみます。
多分、こうしないとスペース的にクラッチが外せないから、仕方なくこんな構造になったのだろうと。ボディーが大きくなって隙間が増えた246GTでは、普通の構造に戻っています。
エンジンのリアカバーを外して、ミッションケースとエンジンブロックを結合しているボルトナットを外して吊り上げると、エンジン単体に分離できます。
アルミ製シリンダーブロックが206の証。
この後エンジン台にセットし、更に分解を進めていきます。クランクシャフトまで外します。
今回はこの辺にて。それではまた次回。
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