ブログをご覧のみなさん  こんにちは

日に日に朝夕は寒くなってきましたね。

 

先日 ご成約いただきました  Ferrari  FF  納車前点検

 

通常の点検整備を行い、消耗品などあれば交換、不具合箇所があれば修理・交換をします。

特に念入りに、足廻りおよびブレーキ廻りの点検。

そして、エンジンオイルおよびオイルエレメント交換。

 

この FF はフロントにV12気筒エンジンを搭載しています。

このエンジンはオイル供給方法に「ドライサンプ方式」が採用されています。

 

「フェラーリ」は、車種・エンジンによって「ドライサンプ方式」と「ウエットサンプ方式」の

二通りがあります。

 

オイル供給方法には、レース用エンジンや高性能エンジンおよびバイクなどに採用される「ドライサンプ方式」と

一般的なクルマに採用されている「ウエットサンプ方式」の二つに大別されたオイル循環方式です。

 

まず、「ウエットサンプ方式」から説明すると、

エンジン内部に行き渡っていたオイルは、自然に下に降りていきます。エンジンの真下にはオイルパンと呼ばれる

オイルを溜める器があり、そこからオイルポンプを通じて、再びエンジンの上部へと送られます。

これが一般的なエンジンのオイル供給方式です。

オイルパンではGの影響によって偏りが生じてオイルポンプが空気を吸ってしまう可能性もあるのです。

クルマに強いGが掛かったり、大きく傾いたりした場合、オイルポンプの吸入口が常に適切な場所にないと、

オイル切れを起こしてしまうのです。

 

つぎに、「ドライサンプ方式」を説明すると、

基本的に回収ポンプがあります。ポンプの力でオイルをリザーバータンクに集めます。

そこがウエットサンプとの違いです。

そのリザーバータンクのオイルをポンプの力でエンジンに送ります。

オイルパンのオイルよりも、リザーバータンクのオイルのほうが量的に安定しているので、

エンジンへのオイル供給としてはポテンシャルが高くなります。

安定してオイルを供給できれば、いろいろな面でエンジンは高性能化することができます。

いくつかあるエンジンオイルの機能のなかで、潤滑と冷却の役割は直接的に性能に影響します。

オイルパンがなくなったり薄くなったりするので、エンジンの搭載位置を低くすることができます。

エンジン搭載位置を下げることで、低重心化も可能となります。また、オイル量を増加させることが可能なことに加え、

オイルタンクが別体になっていることから温度管理も容易になるなど、

非常にメリットが多いのがドライサンプ方式です。

 

 

 

 

「 Ferrari  FF 」って、どんなクルマ…

フェラーリ初の四輪駆動そして高級ワゴン≒シューティングブレークモデルで、

4人乗り=Four ・4輪駆動=Four

フェラーリの市販車として過去最高の出力を持つ新開発の直噴エンジン搭載車。

4つのシートと約450リットルの荷室を持つなど高い機動性を兼ね備えています。

これまでのフェラーリになかった斬新なコンセプトを持つ高性能車です。

なお荷室は荷物を積載する際に後部座席を折りたたむことで約800リットルまで拡大することが可能です。