2019.11.11
今日は、明け方は道路が濡れていましたが出勤時には晴れ空が出ていてとても良いお天気に成りましたね!! 天気予報によりますと今週は週末の日曜日までお天気は良さそうです。但し、気温が余り上がらないので体調管理には十分、心がけて下さいね!! 今年は、風邪や、インフルエンザが流行していますのでご注意下さい!!
さて、本日のおススメ車両ですが、1971年モデルのナローポルシェ911 T Targaをご紹介いたします。
北米市場からの要望で誕生した「911タルガ」
ポルシェ911 初のボディバリエーションとして1965年9月に発表、1967年モデルからラインナップに加わった「911タルガ」。北米市場からの要望に応えて誕生したモデルであったが、横転時の乗員保護を目的としたロールオーバーバー「タルガバー」を装着したスタイルは、他社のデザインにも大きな影響を与えることとなる。北米市場はポルシェにとって最大のマーケットであり、その商品開発にも大きな影響を及ぼす存在であったことは356の項でも説明してきた通りだ。中でもオープンモデルの需要は多く、356の時代にはカブリオレからスピードスターまで、様々なオープンモデルが用意されることとなった。当然、それは911の時代になっても変わらず、北米市場からは早い段階でオープンモデルの追加が求められてきた。
911がモノコック構造ゆえの策
ところが、356のシャシーはそれ単体で走行ができるほど強固なもの(実際カブリオレを製作した際も、特にボディの補強は必要としなかったという)だったのに対し、911はルーフが応力外皮となったポルシェ初のモノコック構造を採用していたため、356のように屋根を切ればオープン……というわけにはいかなかった(事実ポルシェは901〈c/n:13360〉を使い、カルマンの工房でフルオープンの試作車を製作しているが、ボディに補強を加えても満足いく結果は得られずお蔵入りになった経緯がある)。
しかも間の悪いことにアメリカでラルフ・ネーダーの「Unsafe at Any Speed」が出版され、自動車の安全性が声高に叫ばれる(本の中でオープンカーの安全性には触れられてはいない)ようになった。そこで新たなアイデアを思いついたのが、911のデザイナーである“ブッツィ”ことフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェだった。彼はボディの補強を兼ねたステンレス製のロールオーバーバーを車体中央に据え、デタッチャブル式のハードトップをフロントフード内に格納できるデザインしてみせたのである。
シリーズの4割を占めるほどの人気に
ちょうど1964年のタルガ・フローリオで904 GTSが1-2フィニッシュを飾ったこともあり、タルガと名付けられた911のオープン・バージョンは、1965年9月に発表。スタンダード911の生産遅延の影響で生産開始は1966年12月までにずれ込んだが、高い安全性と脱着が簡単かつ、耐候性の高いルーフは大いに受け、911の販売の4割を占めるほどの人気モデル(発売と同時に912にもタルガが追加されている)となった。当初、タルガのリヤウインドウはジッパーで開閉可能なビニールタイプのものが使用されていたが、1968年モデルからオプションでガラス製のラウンドウインドウ(固定式)が用意されるようになり、1972年モデルからは標準装備となっている。
ナローシリーズの変遷
ここで簡単に“ナロー時代”の911シリーズの変遷にも触れておくことにしましょう。1965年モデルから一般に向け「0シリーズ」と呼ばれる911の本格デリバリーがスタートしましたが、まだ生産台数は少なくプリプロダクション的な意味合いも強かった。続く1966年モデルでキャブレターをソレックスからウェーバーに変更したことでエンジンの始動性、レスポンスが向上。生産台数も飛躍的に伸びるようになりました。その後、1967年モデルからエンジンを160hpにチューンした「911S」と「タルガ」のデリバリーを開始。8月には2ペダル・セミATのスポルトマティック、110hpにディチューンしコストを抑えた「911T」がデビュー。それに伴い130hpのスタンダードは「911L」と呼ばれるようになりました。911に初めてのビッグマイナーチェンジが施されるのは1696年のこと。Bシリーズ(1967年モデルはAシリーズと呼ばれる)に進化した911最大の特徴は、操縦安定性向上のためホイールベースが57mm延長され2268mmとなったことです。またエンジンに関しては、スタンダードの「911E」と「1911S」にボッシュ製の機械式フューエルインジェクションが標準装備となり、それぞれ最大出力が140hpと170hpに向上した。あわせて911Eにはボーゲ製のハイドロニューマティク・サスペンションが標準装備となった(911Tと911Sはオプション。911Eもオプションでノーマルサスをセレクト可能)のも特筆に値する。そして1970年モデルで各モデルの排気量を一斉に2195ccへと拡大(Cシリーズ)。1971年モデル(Dシリーズ)では大きな変化はなかったが、アンダーボディに防錆処理が施されるようになりました。最初の開発段階から911のフラット6は無理なく2.7リッターまで排気量を拡大できる余裕のある設計が採られていたが、ライバルの進化にあわせて1972年モデルの「Eシリーズ」で排気量を2341ccへと拡大する。またギヤボックスをより容量の大きな915型5速MTへと変更。フロントのエアダムの追加、サスペンションの改良、さらに慣性モーメントの低減を狙いオイルタンクを右Bピラー付近に移すなど走行安定性の向上が図られています。しかしながら右リヤフェンダーに新設されたオイル給油口がガソリン給油口と間違えられるトラブルが多発したため、1973年モデル(Fシリーズ)では再びオイルタンクをリヤオーバーハングに移動。この「Fシリーズ」をもって、いわゆる”ナロー”と呼ばれる911(Bシリーズからボディ幅が拡大しているので、厳密にはAシリーズまでがナローボディといえる)の時代は幕を閉じることとなりました。
【SPECIFICATION】
ポルシェ911タルガ、年式:1970年。エンジン形式:空冷水平対向6気筒SOHC。排気量:2195cc
最高出力:180hp、最高速度:230km
詳 細
1971yモデル、911タルガ、ライトアイボリー/ベージュレザー、センターモケットシート、フロントフォグ オーナーズマニュアル・スペアキー・整備記録有 旧車のため走行不明(メーター表示95200km) 国内未登録、並行車、
只今、ストックヤードにて展示しております。レストアに関するレポートや写真も多数ございます。本気で程度の良いナロー911をお探しの方、是非、一度、ご覧になる価値はあると思いますよ!!!
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