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330GTCのリアハブ製作

2018.01.10

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皆様こんにちは。工場のハムでございます。
今日のネタはどうしようかと、あれこれ結構悩んだ結果、珍しい作り物ネタでも紹介してみたいと思います。
作ったといっても、実際製作にあたったのは加工屋さんなんですが。
こんなトラブルでも解決できますよ。の一例としまして。

 

車は330GTC。
足回りのレストア依頼を受け、その作業中に発見した不具合で、
リアハブを構成する部品のうち、ドライブシャフトから後輪に動力を伝えるシャフトと、ホイールやブレーキローターが付く部品の異常摩耗を発見してしまいました。
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P1100265
写真の通り、両部品を結合するスプライン部分が、すり減ってガタガタの状態です。
最初は恐らく、ハブのセンターを固定するナットの微かな緩みからでしょう。
これらは駆動力がモロに掛かる部品なので、繰り返し駆動力や制動力を受けているうちに磨耗してガタが大きくなり、上記の写真のようにまで至ったのでしょう。
そんなガタガタの部品を、多分100kg/m位のトルクでセンターのナットを締めつけてガタつきを抑えてあったので、分解するまで判明しませんでしたが、まあ良い対処ではなく、そのうち高トルクに負けてシャフトが折れていたことでしょう。

 

そこで困ったのが、何しろ相手は50年前の車。新品部品の入手は絶望的です。
そこで製作することにして、何だかんだ半年位掛かり仕上がったのが下の写真です。
P1100271
上がオリジナル。下が製作した品。

 

P1100255
右がオリジナル。左が製作した品。

 

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リアハブ組み立て中。
華奢な造形がフェラーリに使われる部品の持ち味。
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ハブを車両に組み付けて
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完成。サスペンションのレストア直後なので、とてもきれい。
レストア作業も一筋縄ではいかなかったのですが、その苦労話は後の機会にでも。

 

諦めなければ結構何とかなるもんです。

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