皆様こんにちは工場のハムでございます。

ブログ本来の趣旨はこっちなんですけど、たまには？本日行っている作業の紹介をしてみます。

現在組み立てているＦ１１９エンジン。

先週のうちヘッドの取り付けは終わり、よしじゃあ次はカムを駆動する部品を組み付けていくぞ。と、部品の取り付けを進めていたのですが、ここで問題発生。

タイミングベルトのテンショナーベアリングを固定するボルトにトルクが掛からない。ここはシリンダーブロックに直接メスねじがあり、アルミ鋳物の柔らかい材質のネジに、高トルクを掛ける箇所なので、今までも何例かネジ山が潰れていた例はあったから、まあ今回もヘリサート入れれば簡単に直るだろうと軽く考えていたら、ちょっと苦労しました。

既にヘリサート修正済だったのですが、ヘリサート外側のネジ山が崩れてしまい、ヘリサート自体が空回りしている状態。

これは困ったなと。

では、ヘリサートより更に外径が大きいエンザートで修正することに。まずはエンザートに合わせて穴を拡大するのですが、狭いところな上１２，５ｍｍ径の穴にするのでハンドドリルは使えず、ドリルの刃をバイスプライヤーで挟んだ程度の品で、人力で気長に削るかと試してみたら、手の力でもサクサク削れる位に柔らかくてビックリ。

その後、エンザート用のネジ山をタップで切り、無事修正を終えたのが上の写真です。

無事テンショナーベアリングが装着できました。３０年前のエンジンなので、この程度で済んで良かったと。これでカムの取り付けに進めます。